情報収集に時間を使いすぎない
「ベスト」を考えるより「ベター」を実行する、を実践に結び付けていくときに忘れてはいけないことを、1つ付け加えておく。
それは情報収集に時間を取りすぎるなということだ。
自然科学や社会科学の分野では、現象を究明し、理論化する際に必ずこの仮説思考を用いる。仮説に基づいてデーダを集め、 検証する。
しかしビジネスの分野で用いる<仮説思考>の場合は、集める情報量は自然科学や社会科学と同じではない。なぜなら、前述したようにビジネスの現場に絶対的正解はないからだ。
言い換えれば、時間と環境が変化するに従い、刻一刻と解決策も変化する(ミサイルの標的が思わぬところへ移動してしまう) からだ。
そうした状況の中では、ただやみくもに延々と情報を集めて分析して も、結論を出したときには世の中が変わっているということになりかねない。
また、情報収集を始めるとついはまり込んでしまい、考えることに時間を使わない、あるいは使う時間がなくなってしまうことになりがちだ、ということも忘れてはいけない。
どうすればよいのか
限られた時間、限られた情報であっても、常に
"SO WHAT?"
を自問自答し、「具体的結論=仮説」を持つように心がけることが大事だ。
初めに結論を言って人を説得しようとすると、結論の後に十分な理由を述べなければ相手は納得しない。そして、結論が陳腐であれば次の行動に結び付かない。
<仮説思考>のポイントは初めにアクションに結び付く結論を言い、その結論に導く理由を説明できればそれでよいのだ.
参考
- 作者: 齋藤嘉則
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